2013年09月22日

【ニュース】ホーキング博士がインタビューで安楽死への支持を表明


自身も難病を抱えるだけに、重みが違います。



ホーキング博士、安楽死を支持 インタビュー 国際ニュース : AFPBB News

英理論物理学者のスティーブン・ホーキング(Stephen Hawking)博士(71)は英国放送協会(BBC)とのインタビューで、末期患者の安楽死の概念を支持する考えを示した。

自身も運動神経系の疾患の一種で難病の筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis、ALS)を患うホーキング博士は、「(安楽死を選ぶことにより)人間は動物を苦しませることはしない。では、なぜ人間に対しては(苦しみを)強いるのか?」とBBCとのインタビューで述べた。しかしその一方で、安楽死の選択にはしっかりとしたセーフガードを設ける必要があると主張した。

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インタビューで、安楽死についての質問を受けた博士は、「末期疾患の患者でひどい苦痛があるのなら、自らの命を絶つ権利を与えられるべき。また、自殺をほう助した者を裁きの対象とするべきではない」と述べた。

「自分の場合もそうなるところだったが、真剣に自らの命を絶つことを考えている人のためのセーフガードを設け、知識や本人の同意なしに安楽死せざるを得ない状況に追い込まれるようなことがないようにすることが必要だ」(ホーキング博士)


「セーフガード」うんぬんのくだりが重要です。今回のことによってイギリスで安楽死論議が盛り上がるかどうかはわかりません。ただ大きな一石となることは確かでしょうね。

翻って我が国では、尊厳死にも強硬に反対する人がいる状態です。安楽死の話を持ち出すとかえってややこしくなるだけなので、当面は「尊厳死の浸透・定着」に的を絞った方が得策かと。よく知られているように、当初「安楽死協会」を名乗っていたものが「尊厳死協会」にせざるを得なかった、という経緯もありますし。

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