2013年09月17日

【ニュース】サリンジャーの未発表5作品が、遺言により出版へ


2010年に亡くなったサリンジャー。新作の発表は実に50年ぶりとなるようです。



「ライ麦畑でつかまえて」ホールデンが再び登場!! サリンジャー新作5作品が "遺言により" 出版へ | DDN JAPAN



『ライ麦畑でつかまえて』『ナイン・ストーリーズ (笑い男、バナナフィッシュにうってつけの日などの短篇集)』などで知られる故J・D・サリンジャーの未発表5作品が、彼の遺言により2015年?2020年のあいだに出版されることが明らかになった

気になるタイトルは、「ライ麦畑でつかまえて」の主人公、ホールデン・コールフィールドを描いた作品や、「フラニーとゾーイー」に登場するグラース一家に関する新たな物語が含まれる

・・・

サリンジャー作品が最後に発表されたのは1965年。彼は人とのコミュニケーションを極度に避ける性格として知られており、2010年に91歳で亡くなるまで米・ニューハンプシャー州で50年近くひっそりと暮らしていた。その間、執筆活動を続けていたいう情報はあったが、何を執筆していたのかは謎に包まれたままだった

しかし、サリンジャーは自身の死後における作品の出版について、何らかの指示を残していたようだ。極端に秘密主義であった彼に合わせ、家族と出版社は何も公に発表して来なかったのだ


作家や芸術家が「未発表作は自分の死後、破棄してほしい」と遺言するのは、よくあるケースです。そしてそれが本人の遺志に反して世に出てしまうことも。今回のサリンジャーのように、生前の公表を控え、死後に公開するように指示するケースは、かなり異例なのではないでしょうか。

2015年以降に出版が実現したら、既発表作品と併せ「サリンジャー・リバイバル」みたいなものが起こるかもしれません。

ちなみにこの件に関しては、先月下旬の段階でニュースになっていました。

故J・D・サリンジャー氏の未発表小説5作品が出版へ 国際ニュース : AFPBB News

米紙ニューヨークタイムズ(New York Times)が25日に伝えたことろによると、小説「ライ麦畑でつかまえて(The Catcher in the Rye)」で知られる米国の作家、故J・D・サリンジャー(J.D. Salinger)氏の未発表作品のうち少なくとも5作品が新たに出版される見込みだという。

サリンジャー氏の作品が最後に発表されたのは1965年。同氏は人前にめったに姿を見せず、2010年に91歳で亡くなるまで米北東部ニューハンプシャー(New Hampshire)州で半世紀近くひっそりと暮らしていた。近しい関係者らは、同氏が執筆活動を続けていたと述べているが、何を執筆していたのかは長年謎に包まれていた。


デジタル化で著作権のあり方が揺れ動いている昨今、作家やアーティストにとって自作品の扱いを死後どのようにするかは、ぜひとも遺言しておくべきことの一つでしょうね。そこで示されたスタンスは、我らの鑑賞にも多少の影響を与えることと思います。

たとえばの話、前に長編アニメ制作引退を表明した宮崎駿監督が、どのようなことを言い残すのか。多くの人が関心を持つのではないでしょうか。

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