2013年12月01日

【ニュース】ベルギーが子供の安楽死を合法化へ


日本の感覚からすると「参考」にするにもちょっと進みすぎている気がします。



ただ彼の国で何が語られ、そして何が起こるのかは、知っておきたいですね。

CNN.co.jp : 子どもの安楽死、法案が上院委通過 ベルギー

ベルギーの上院委員会は27日、回復の見込みがない子どもの患者と認知症の患者にも安楽死の権利を認める法案について採決を行い、13対4の賛成多数で可決した。

法案は今後、上院本会議で審議される。成立するためには上下両院を通過する必要がある。

同国では2002年に制定された法律で、成人の自発的な安楽死を認めている。今回の改正案はこの対象を18歳未満の未成年にも拡大する内容で、未成年の安楽死について、身体的疾患のために耐えがたい身体的苦痛に苦しんでいて、回復の見込みがない場合にのみ請求できると規定した。精神的な苦しみによる安楽死も認められる成人とは区別している。


条件については、別記事によると次の通り。

子供の安楽死認める ベルギー上院委、法案可決 | ちばとぴ ちばの耳より情報満載 千葉日報ウェブ

【ブリュッセル共同】ベルギー上院の司法・社会問題委員会は27日、医師による安楽死を未成年の患者についても合法化する法案を賛成多数で可決した。今後、上院本会議での審議を経て下院に送られる。

同国では成人(18歳以上)の安楽死を2002年に合法化。隣国オランダは既に親の同意があれば12歳以上の未成年にも実施を認めている。

法案は、安楽死を認める最低年齢を定めない一方で患者の「正常な判断能力」と親の同意があることを条件としている。


まとめますと、身体的苦痛があることが条件となるものの、正常な判断能力があれば年齢上の下限は設けない。そして当然のことながら、親の同意が必要としています。父母の考えが異なった場合、つまり親のどちらかが同意しなかった場合には認められない、ということでしょうね。恐らく。

お隣オランダでは2002年から12歳以上の安楽死を認めているとのことですが、実施例は5件とのこと。「5件だけ」という言い方は変なのでやめておきます。でも自殺で亡くなる子供は、それよりはるかに多いでしょうね、きっと。

日本では成人への安楽死どころか、尊厳死についてすら議論が成り立たない状態。良い悪いではありませんが、そろそろキレイごととかは排して、何を認めて何を認めないか、できる限り合意を形成していくべきではないでしょうか。その意味でも、ベルギー、オランダ、そして先回紹介したフランスの動向には目配りしておきたいものです。

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