2009年10月12日

【イベント】ホスピス講演会「いのちを紡ぐ・命の限りと向き合う人に寄り添って」


10月4日~10日は「ホスピス緩和ケア週間」だったので、各地で啓発イベントなどが行われたようです。



これも、たぶんそのうちの一つ。

ホスピス講演会:患者の“痛み”理解して 豊見城 - 毎日jp(毎日新聞)

第9回ホスピス講演会「いのちを紡ぐ・命の限りと向き合う人に寄り添って」(ホスピスを考える会主催)が11日、豊見城中央公民館であった。淀川キリスト教病院(大阪府)に勤務するがん看護専門看護師、田村恵子さんが講演し「死はすべての人に必ず訪れる真実。死について考え向き合うことで、命の尊さ、生きることの大切さを感じるようになる」とホスピスケア・緩和ケアの必要性などを強調した。


上記もそうですが、記事に書かれた田村さんの言葉がどれも重く、深いので、全部引用しておきます。

「さまざまな痛みの根底にはなぜ生きるのかという『スピリチュアルな痛み』がある」として「身体機能の喪失、人間関係の喪失、アイデンティティーの揺らぎなど喪失の連続の中で、自分の存在の意味を問い、命の限りと向き合うのは患者にとっては苦しい作業。それを理解しようと思わないと心には触れられない」と話した。


それらの問いに向き合うことで人生の意味を見いだしたり、つくり出し、希望を紡ぐ「価値観の転換」が起こることもあるという。


「治せないことは医療界では『敗北』と考えられてきたが、治せないものがあることを認め、真実を見極める勇気と謙虚さ、誠実さを持ち、ただそばにいることの大切さに気付くことが必要」


終末期医療は、看護師など医師以外の人によるケアの重要性が大きいです。

ちなみに田村恵子さんはNHKの「プロフェッショナル ~仕事の流儀~」でも紹介されました。番組の反響が大きく、アンコール放送されたので、ご覧になった方も多いのではないでしょうか。

YouTubeでも観ることができるので、よろしければ、どうぞ。

http://www.youtube.com/watch?v=vKaUMO2FNxk

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