2011年04月17日

【新聞記事】広がる「エンディングノート」


エンディングノートの紹介記事自体は、珍しくありません。目新しいのは、広島発の記事であること。



広がる「エンディングノート」 : 広島 : 地域 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

理想の最期」前向きに

 人生を振り返り、最期をどう迎えたいかを生前に書き残しておく「エンディングノート」が、県内でも中高年を中心に広がりを見せている。希望の葬儀や相続すべき財産を整理し、項目別に記入できるのが特徴。遺言状のような法的効力はないが、堅苦しくなく書き込める点が支持されているようだ。(杉山弥生子)

 広島市南区の女性(70)は昨春から、夫婦でノートをつけ始めた。今年3月に77歳で他界した夫が、骨髄の難病に侵されたのがきっかけだった。書き込んでいくうち、「それまで話題にすらしなかったのに、互いの最期をどうしたいか話すようになった」と振り返る。

 夫の葬儀では生前の希望通り、クラシック音楽を流した。自身の葬儀では「好きな着物を着せてほしい。花をいっぱい入れて」としている。葬儀を終え、空欄にしてあった「一番悲しかったこと」の欄に、「夫の死」と書き加えた。「夫と話し合っていたからこそ、私も納得して見送ることができた。人生を整理して書くことで、前向きに老い支度できる」と語る。

 ファイナンシャルプランニング会社「ライフアンドマネークリニック」(広島市中区)は2008年、独自のエンディングノート(1365円)を発売。書店だけでなく、病院や介護施設からも注文があり、既に2000冊が売れた。

 高橋佳良子社長(46)は「昔と違って終末期医療や葬儀に選択肢が増えた。家族が戸惑わないようにと、事前に本人が意思表示しておくには、エンディングノートが一番手軽なのでは」と人気の理由を分析する。

 ほとんどのノートに、預貯金や不動産、株式、加入している保険を記録するページがある。NPO法人・中国シニアライフアドバイザー協会(同)の幸田洋子さん(57)は「判断力のあるうちに、資産整理をしておくことは大切。相続を考えるのに抵抗があった人も、ノートならハードルが低いはず」と語る。


東京で流行ったものは早晩地方にも波及する、という一つの例とも言えましょう。

個人的には、東日本と西日本での、葬送・エンディングについての考え方や習俗に違いに興味があります。今でもそうしたものはあるかと思いますが、それがそのまま残るのか、それぞれが違った形で変化するのか、それとも、収斂していくのか。

もっとも、記事にある広島は、大阪など関西圏とはかなり異質な面がありますし、九州もまたしかりですけど。

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