2012年11月07日

【書籍】旅立ちのカルテ。


岩手で在宅緩和ケアに従事する70代の医師の本。



これだけの紹介でも、読んでみたくなりますね。

朝日新聞デジタル:生と死みつめたエピソード記す 北上-マイタウン岩手



「妻に知らせず」の章では、末期の胃がんの妻を看病していた男性が、妻と同じ末期の胃がんにかかった。死期をさとり、「死んでもしばらくは妻には知らせないでください」と言い残して亡くなった。妻はその3カ月後、後を追うようにして旅立った。

このほか、亡くなる直前まで診療を続けた医師。78歳の妻による「老老介護」を受け、肺がんで亡くなった84歳の男性。進行性胃がんになり、健康を取り戻したものの、夫を突然死で亡くした女性……。

30年を超える訪問診療を通し、終末期医療に向き合う患者に寄り添ってきた及川さんは、著書の中で次のように指摘する。

「『死』と『生』はまさに腹背の関係にある。私が望んでいるのは、『いかに死ぬか』ではなく、最期の瞬間まで、いかにその人らしい『生』を全うするかである」


岩手日日新聞でも紹介されました。

北上の医師及川さん「旅立ちのカルテ。」出版  « Iwanichi online 北上地方のニュース

北上市立花の及川放射線科内科医院院長及川優さん(71)は、「旅立ちのカルテ。-理想の在宅ホスピスケア実現に向けて。」をリヴァープレス社から発刊した。及川さんが長年取り組む終末期患者の在宅緩和ケアに関してつづった一冊。在宅療養を選んだ患者と家族らの姿のほか、在宅緩和ケアを志す契機となった体験など自身の思いにも触れた。及川さんは「これから旅立とうとする人の参考になれば」と語る。


今後電子書籍による出版が盛んになれば、現場の医者や看護師によるこういった著書が続々と出るようになるのではないでしょうか。それなりの経験を積んだプロであれば、名刺代わりにこうした「作品」を創っておくのがたしなみ、というくらいになるかもしれません。

願わくは、書かれたことをもとに、医療関係者、患者・家族、一般の人の間で対話や経験の共有が起こるというような「波紋」が広がると良いですね。

編集者の方のブログも見つけました。

旅立ちのカルテ。 : 岩手県盛岡市 リヴァープレス社 加藤大志朗 「家と人。」編集者日記

しかし、編集作業はいくつもの壁にぶち当たり、
結局7校正という
前代未聞の校正の作業となった。
前著「やすらかな死を支えて。」の編集開始後間もなく
先生は在宅療養の師でもあったお父さんを亡くされ、
今回の「旅立ちのカルテ。」の執筆開始直後には、
お母さんを亡くされている。
喪失感のなかでの執筆は、どんなに苦しかったことかと思われたが
「書くことで癒されていく自分がいた」
とのお話をいただき、そのときばかりは、自分も涙した。
書くことのチカラを、
先生に証明いただいたからであった。


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