2012年11月05日

【アンケート】滋賀県が「医療福祉に関する県民意識調査」を実施、理想と現実のギャップが露わに


中日新聞です。



中日新聞:医療福祉に関する県民意識調査:滋賀(CHUNICHI Web)

人生の最期は自宅で迎えたいが現実的には難しい-。県がまとめた医療福祉に関する県民意識調査から、こんな実態が浮き彫りになった。自宅療養が実現困難と思う背景には家族の負担に対する心配や、容体急変時の対応への不安などがあり、県は在宅医療の充実を図る取り組みを進める。


調査結果のまとめは、下記のページで閲覧できます。滋賀県特有ということはそれほど考えられませんので、全国的に似たような傾向かと思います。ご一読をおすすめします。

「滋賀の医療福祉に関する県民意識調査」の結果について/滋賀県

主な項目と回答の分布は、下記の通りです。

人生の最期を迎えたい場所・・・自宅48.0%、病院22.6%、わからない21.7%
自宅で最期まで療養できるか・・・実現可能8.5%、実現困難55.7%、わからない34.0%


そして実際には、8割の人が病院で亡くなっているんですよね。在宅医療の存在がまだ知られていない面もあるでしょうが、切ないギャップです。そしてこのギャップを埋めることが、我が国の医療における一大テーマであることは間違いありません。

自宅療養が実現困難な理由・・・家族に負担がかかる78.6%、急変時に不安60.7%、経済的負担35.1%
延命治療の希望・・・望む4.1%、どちらかというと望まない31.6%、望まない51.3%


また、上記中日新聞の記事には書いてなかったのですが、エンディングノートのことも出てきます。

エンディングノートの認知度・・・よく知っている9.7%、なんとなく知っている34.0%、知らない35.5%
エンディングノート作成の経験や意向・・・すでに書いている3.6%、いずれ書くつもり49.0%、書くつもりはない12.0%、考えていない34.2%


半分近い人がいちおう知っていて、書くつもりがある、というのは、かなり認知と理解が進んできたと評価して良いのではないでしょうか。

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