2012年12月09日

【ニュース】葛飾区の男性が、死後自宅を公園化するために二千万円寄付


最近寄付の話題を取り上げる機会が減っていたのですが、これは素敵なニュースですね。

東京新聞:葛飾の高田さん死後、自宅公園化 区に整備費2000万円寄付:東京(TOKYO Web)
葛飾区堀切在住の高田正吉さん(87)は二十七日、自分の死後、約六百平方メートルの自宅敷地を公園に整備する費用として、二千万円を葛飾区に寄付した。死後に土地・建物を贈与する契約を区と結んでおり、寄付金は「(仮称)ほりきり高田公園」整備に活用する。高田さんは貸しビルなどの事業に成功。現在、一人で暮らす自宅の土地建物を家族が相続する選択肢もあったが、「地域に貢献したい」と区に寄付する契約を二〇〇三年に結んだ。契約により区は、高田さんの死後、自宅建物の寄付を受け解体。跡地に公園を整備する。高田さんは「生きているうちに公園整備が確実に行われることを確認しておきたい」との意向で今回の寄付となった。高田さんはこの日、区役所で青木克徳区長と公園整備の覚書を交わした後、二千万円を渡した。「公園ができれば最高の幸せ。周辺に緑が少ないから大きな木をいっぱい植えて」と話した。区は一〇年度、寄付金を特定の目的に使える「夢と誇りあるふるさと葛飾基金」を創設。今回の寄付金も基金に組み込む。今後は、土地建物の確認や測量を行い、既に作成したイメージ図を基に地域の意見も聞き、準備を進める。
2003年には既に、自宅の土地建物を寄付する契約(「死因贈与契約」と思われます)を結んでいるとのこと。今回の二千万円は、区の「夢と誇りあるふるさと葛飾基金」に充当された上で公園整備費として使われることになります。最近「空き家」の問題が全国各地でクローズアップされるようになってきました。子などが受け継ぐつもりがないとか、そもそも子がいない場合、こうして自治体に土地建物を寄付して、公共のために使ってもらう、というのも一つの選択肢かもしれませんね。人口が減る中で不動産という資源をどう活用していくか。これからの我が国における一大テーマだと思います。それは解決を要する「問題」であると同時に、経済や社会の活性化につながり得る「機会」とも言えるのではないでしょうか。#### 当ブログでは、寄稿記事ならびにブログネタを常時募集しています ###

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