2013年11月25日
【ニュース】終末期医療についての意思決定を支援する人材育成へ
厚生労働省がらみの話題ですが、当ブログにとっても大きな関心事となります。
終末期医療 高齢患者の意思支える人材を NHKニュース
高齢者が受ける終末期の医療で患者の意思が尊重されるよう、厚生労働省は、患者や家族からの相談に乗って、どのような医療を望むのか意思決定を支えるスタッフを育成する取り組みを、来年度から全国のおよそ10の医療機関でモデル的に始めることになりました。
高齢者の終末期医療は、医療技術の進歩による長期化に伴って延命よりも看取りのケアを望む患者や家族も出てきていて、医療機関側が患者の意思をどのように反映しながら医療を提供するかが課題となっています。
このため厚生労働省は、患者や家族からの相談に乗って、どのような医療を望むのか意思決定を支えるスタッフを育成していく方針を決めました。
うまく機能すれば、患者や家族の満足度を高めることにつながるでしょうね。働く側の医療者にとっても、やりがいを感じられたり、トータルでの業務負担が軽減されるなど、利点があると良いのですが。
ただ医療の場だけでこれを回そうとすると大変です。常日頃から終末期医療の実態について啓発し、多くの人が意思決定まで行かないにしても考える機会を持ってもらうようにすべきだと考えます。エンディングノートにはこの種の項目が必ず入っていますが、いきなり「どうしてほしいですか?」と訊かれても、自信を持って「こうしてください!」と答えられる人は少ないでしょう。自身が医療や介護の現場で働いているとか、親や配偶者を看取るなどして痛切な体験を持っている人くらいではないでしょうか。
この件は今のところNHK以外のメディアは伝えていません。こうした意思決定をどう支えていくか、というのは今後の日本にとってかなり重要なテーマですので、かんれんする話題が出たら極力記事にしたいと思います。
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