2013年11月18日

【新聞記事】「終活」どうしてますか


読売新聞(関西版)です。



読者と記者の交流の場、といった感じでしょうか。登場するのは、77歳のミヤモトさん。

「終活」どうしてますか : 読者と記者の日曜便 : 企画・連載 : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)



ミヤモトさんは、今も現役で仕事をし、スポーツも週2、3回楽しみます。職場に違和感なく存在するだけで精いっぱいの私より、はるかに生き生きしたご様子ですが、その同窓会以来、終活を意識するようになったのです。

<同窓会を行うたび、同級生の人数が減っていくことが身にしみます。友達の言う有終の美を飾りたいという気持ちが分かってきました。男の平均寿命は79歳。男連中は皆、真剣に考えています>

そうですか。有終の美を広辞苑で引くと、「最後までやり通し立派な成果をあげること」とあります。ミヤモトさんにとっては、どのようなことか、電話で聞いてみました。

「あんまり迷惑をかけずに静かに最期を迎えることですわ。それならぽっくり寺に参ったらいい、とは教えられたんですが」。冗談交じりの話しぶりでしたが、最後に、「終活についてはみんな、掘り下げて話したくない気持ちもあると思うんです。同年代の人がどう考えているのか、わかったらいいなとお便りしました」と、言いよどむように話されたのが印象的でした。

くだんの同窓会以降、仲のいい同級生と会っても、その話題にはふれる機会がありません。関心があるけれど、口にするのがはばかられる、という感じでしょうか。

終活の本も各種出ていますが、ミヤモトさんは、ほかの方のお考えや実践を聞きたいそうです。男性か女性か、ご家族構成、考え方にもよると思いますが、人生の終わりをどう迎えるのか、お考えになることはありますか。もし準備ができるとすれば、何をなさいますか。


友達同士では会話のネタにしづらい。年代や性別による違いもあるでしょう。少なくとも高齢の男性にとっては、おいそれと持ち出せる話題ではないかもしれません。

その意味で、他の人がどんなことをしているのか、あるいはそこで気付いたことは何か。こうしたことへの「情報欲求」みたいなのは確実にあると考えます。今回のような新聞の投書コーナーもその一つの場でしょうし、今後はシニア向けの雑誌などではこうした話題での投書を呼びかけることが増えてくるかもしれません。

もっと想像力を膨らませるなら、こうした話題に特化した「終活ラジオ」という風なラジオ番組、あるいはネットで自由に語り合える「終活SNS」みたいなものが出てきても不思議ではない、という風に考えます。

ところでこの「読者と記者の日曜便」、過去記事のタイトルを見ると、老いや死に関連するテーマがたくさんあって、なかなか興味深いです。

読者と記者の日曜便 : 企画・連載 : 関西発 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

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