2013年10月10日

【新聞記事】完璧な計画のつもりが


読売新聞の「言わせて!」コーナー。



ここで紹介するのは三回目になります。月が変わり、テーマも変わりますので、このコーナーに終活の話題が出るのは最後になるようです。

私の終活…完璧な計画のつもりが : 言わせて! : yomiDr./ヨミドクター(読売新聞)

投稿テーマは今回も「私の終活」です。計画通りにいかないこともあります。

・・・

広島県海田町の主婦、徳永富美子さん(58)は、父親の死をきっかけに、エンディングノートを1年がかりで完成させました。医師には延命は拒否、臓器提供希望と伝えてもらう。通夜や葬儀は行わず、家族だけで見送る。仏壇も戒名も不要と書き、旅立ちの服も遺影も用意しました。

「こんなに完璧な終活はそうないと自己満足して主人に話したら、主人は『親族知人に知らせるし、通夜も葬儀も仏壇も必要』と。懸命に説明したけれど、聞いていた娘が『残った者のしたいようにするのが当たり前』と一言。独りよがりの終活は消滅しそうです」。家族の思いも大事ですね。


せめて娘さんが味方になってくれれば、話は違ったんでしょうが・・・。でもこうした本人の希望と家族の思惑の違いって、どこにでもありがちです。終活を考える上では、避けて通れないポイントですね。

まずは、いきなり結論をぶちまけるのではなく、事前に家族の反応・感触を探っておくことが大切ではないでしょうか。で、軌道修正できるものは修正し、どうしても受け入れてもらえそうにないものは諦める。ただ一度ダメだったからと簡単に投げ出すのではなく、時間を掛けて説得する、というのも考えて良いかと。

一方家族としては、本人がなぜそれを望むのかを親身になって聞き、できるだけ叶えてあげる方向で考えてあげたいものです。代替案やより良い方法があるなら、逆提案するとか。

家族といえど別の人間ですから、考え方や価値観に多少の違いがあるのは当然です。葛藤や対立を避けて無難に済ませるのもいいですが、こうしたテーマで真剣に話し合うことは、お互いにとって大切な思い出ともなるのではないでしょうか。

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