2013年10月06日

【ニュース】元看護師の女性が大槌町に7000万円寄付


久々に、遺言による寄付のニュースです。



山形県酒田市で長年看護師として働き、今年5月に亡くなった女性の遺志です。

亡くなった際は愛知県豊橋市に住所があったので「愛知県の女性」となっています。

愛知の故中西さん総資産寄付 「大槌の子に」7千万円

被災地の子どもたちのために遺産を役立ててほしい―。愛知県豊橋市在住で今年5月、膵臓(すいぞう)がんのため88歳で亡くなった故中西豊子さんの総資産7千万円が大槌町に寄付された。中西さんの遺言に従い、町は寄付金の全額を子どもたちの教育支援に充てる方針。中西さんは大槌との地縁はないといい、町関係者は感謝するとともに「故人の遺志を受け継ぎ、復興にまい進する」と決意を新たにした。

4日、中西さんと懇意で遺言を託された同市議会の寺本泰之議員らが故人の遺影と共に町役場を訪れ、碇川豊町長に目録を手渡した。

東京生まれの中西さんは山形県酒田市で看護師として働き、晩年は親戚のいる豊橋市に転居。昨年2月21日に同市役所で大槌町の現状を伝える河田恵昭関西大教授の講演を聴き、町の子どもたちを気にかけるようになったという。

12月に膵臓がんを宣告され「遺産の全てを大槌の子どもたちのために寄付する」という旨の遺言を残した。同町を訪れることはかなわず今年5月22日、同市のホスピスで息を引き取った。


「河北新報」は、中西さんの人となりについて他の情報も伝えています。

河北新報 東北のニュース/大槌町に7000万円寄付 酒田出身の元看護師

生涯独身だった中西さんは、酒田市の自宅と土地も売却し、財産のほとんどを大槌町の子どもたちのために寄付した。

中西さんは生前、豊橋市議会を毎回傍聴するなど、政治や行政に関心が高かった。寺本さんは「『愚痴を言ってるだけじゃ駄目。行動しなくては』と私も度々、叱咤(しった)激励された。自分のことで精いっぱいの世の中で、自らの信念で誰かのために行動できる人だった」と振り返る。

奥宮さんは「質素な暮らしぶりで、看護師として働き、こつこつとためたお金。大槌に届けることができ、中西さんも喜んでいると思う」と話した。中西さんは死後、献体を希望し、遺骨は海に散骨するよう言い残したという。


献体や散骨も、指示していらしたんですね。仕事の中でどのように信条を育んだのかとか、どのような働きぶり・暮らしぶりだったのか、ちょっぴり興味をそそられます。

酒田市と言えば、本間家が有名ですね。社会貢献が当たり前という土地柄も、大きいかもしれません。大槌の子供たちがバトンを未来につないでくれることを祈りたいものです。

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