2013年06月30日

【ニュース】事前指示書の作成に7割が賛成-厚労省調査


意識の方は、急速に高まってきていますね。



あとは、それが行動・実践に結びつくかどうか・・・。

事前に治療方針7割賛成 終末期医療で意識調査 - 中国新聞

厚生労働省が一般国民を対象に実施した終末期医療に関する意識調査で、自分で治療方針を判断できなくなった場合に備え、どんな治療を受けたいか、受けたくないか記載した「事前指示書」を作成することに賛成との回答が7割に上ったことが27日、分かった。

調査は5年ごとに実施しており、今回が5回目。今年3月に無作為に選んだ20歳以上の5千人に調査票を郵送し、2179人が回答した。

事前指示書の作成に「賛成」とした人は69・7%で、「反対」は2・3%、「分からない」が27・0%。実際に作成している人は全体の2・2%だった。


実践率が驚くほど低いですね。エンディングノートやリビングウィルなど、何らかの形で希望を書面にしている人、ということであれば1割を超えるんでしょうけど・・・。

死期が迫った際の治療をどうするか、家族と話し合ったことが「ある」は42・2%で、「ない」の55・9%を下回った。

一般国民とは別に、病院や診療所の医師3300人を対象に実施し921人が回答した調査では、終末期の治療方針に関する患者や家族との話し合いを「十分に行っている」との回答が43・1%を占め、前回調査の11・7%から大幅に増えた。


がんの「告知」をめぐることなどもその表れですが、この10~20年でこうしたことへの「タブー感」が急速に薄れているのを感じます。

以下、他のメディアの記事から気になるところを抜粋しておきます。

時事ドットコム:事前の意思表示、7割賛成=終末期医療の意識調査-厚労省

調査結果によると、一般人の69.7%が事前指示書を作ることに賛成したが、作成しているのは、うち3.2%にとどまった。2008年の調査では、同様の質問に61.9%が賛成しており、微増した。看護師では84.7%が賛成した。


胃ろうや人工呼吸器、7割が望まず…厚労省調査 : 科学 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

末期がんの場合、水分補給の点滴は61%が「望む」だったが、胃ろうは「望まない」が72%、人工呼吸器も67%が「望まない」と回答。認知症の場合は、点滴も「望まない」が40%で「望む」は47%。胃ろうや人工呼吸器は、7割以上が「望まない」だった。


終末期医療 話し合い大幅増加 NHKニュース

会議の委員で、定山渓病院の中川翼院長は「超高齢社会を迎え、これまでタブーとされてきた終末期についてオープンに語る雰囲気が出てきているためだと思う。介護現場では、看取りについてまだ不安も大きいので、医療との連携を進めたりすることが必要だ」と話しています。


厚労省には、この調査の結果をわかりやすい形でまとめてもらいたいですね。冊子か何かに。それ自体が、家族で話し合う時のいい題材になるような。

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