2013年01月20日

【ニュース】ニチコン創業者の妻が立命大に図書館を寄贈


英米ではままある話でしょうけど、戦後の日本では「奇特」の部類に入るでしょうねぇ。



ニチコン創業者の遺志継承 妻が立命大に図書館 寄贈 : 京都新聞

電子部品メーカー、ニチコン(京都市中京区)の実質的な創業者である故平井嘉一郎氏の妻の信子さん(62)=中京区=が、立命館大に図書館を寄贈することが17日わかった。立命大によると建設費は約45億円で、衣笠キャンパス(北区)の正門近くの体育館を取り壊して建設し、地域社会に開かれた大学の中核施設として、市民や観光客らにも広く利用を呼び掛ける。

故平井氏は1907年に現在の京丹後市で生まれた。1940年に立命大法学部を卒業。51年に経営難に陥っていたニチコン前身の関西二井製作所の経営者として入り、57年に社長就任。社長、会長を長く務め、日本の産業界の発展に寄与した。2001年に93歳で亡くなった。

信子さんは、少子化対策や青少年の健全育成に取り組んだ故人の思いを継ぎ、06年に立命大の法学研究者を育成する研究奨励賞を創設。奨励金を毎年授与するなどの社会貢献活動を続けてきた。


「公共のため」といった時に、自分が生まれ育った自治体と共に寄付の有力なあて先となるのが、大学などの「母校」です。立命館のことにはあまり詳しくないのですが、これに触発されて今後もOB・OGからの寄付が活発になると良いですね。

さて寄付については、最近こんな話題も。

「児童福祉に役立てて」89歳女性遺言で2億7000万寄付 ― スポニチ Sponichi Annex 社会

名古屋市が昨年末、市内に住んでいた故人の女性から「児童福祉に役立ててほしい」との遺言に基づき2億7606万8138円の寄付金を受けていたことが18日、分かった。市によると、個人による億単位の寄付は極めて異例。市は善意を生かし、名古屋市大医学部に障害者医療に従事する人材を育成するための講座設置を検討している。

女性は昭和区在住だった恒川八重子さんで、昨年1月に89歳で亡くなった。市が遺族から受けた説明によると、恒川さんは足に障害があり、児童福祉に使ってほしいと言い残していた。寄付はすべて現金という。


「タイガーマスク現象」が日本列島をにぎわせたのは一昨年の末から去年にかけてのことでした。あれはいずれも匿名でしたが、我が国でも徐々に名を明かしての寄付(それも大口の寄付!)が広まりつつあるのかもしれません。

#### 当ブログでは、寄稿記事ならびにブログネタを常時募集しています ###

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
p-4195264 at 02:25│Comments(0)TrackBack(0)ニュース記事 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字