2015年12月02日

【書籍】悔いのない人生


齋藤孝明治大学教授の新著です。膨大な数の本を出しているので、その中の一冊に過ぎないと言えばそうなんですけど。

副題が『死に方から生き方を学ぶ「死生学」』となっており、私が注目したのはむしろこちらの方です。できればこちらを本のタイトルにしていただきたかった。でもやはり、「死」の字が二つも入ったタイトルにするのは、憚られるんですかね。この本が唱えるように、死を意識して生きる人が増えれば、堂々とタイトルにもできるんじゃないでしょうか(副題にしたのは、別の思惑があってのことかもしれませんが)。

日本人が向き合ってきた生老病死――。
そこには日本人が育んできた、すぐれた死生への知恵があります。
短い人生ながらその人生を生き切った吉田松陰の『留魂録』、武士の死生観を伝える『葉隠』、老いとの付き合い方を教えてくれる『養生訓』、病とともに生きるヒントをくれる『病牀六尺』、極限状況での生のあり方が問われる『きけ わだつみのこえ』など、先達たちの姿勢を見れば、現代に生きる私たちも居ずまいを正さずにはいられないはずです。

最期に後悔したくなければ、〈死に方〉を学ぶ。そして、そこから得られるものがある。そう断言できます。

現代人が失ってきた〈死生観〉を取り戻し、いつかくる〈その時〉にも備えます。
齋藤孝教授は現在55歳。あと20~30年はゆうに本を出し続けると思います。その中には再度、老いや死をテーマにしたものも含まれることでしょう。古典を参照しているのでご本人の加齢に伴って見方・考え方が変わるところは少ないかもしれませんが、どんなところが変化するのかも楽しみです。

テレビにも割とよく出る人なので、「齋藤孝教授の死生学授業」なんて番組が組まれることも、あるかもしれません。

ともあれ、生前準備に関心のある者にとって本書が「今月の必読本」の一つであるのは間違いありません。買うべし、読むべし。



トラックバックURL

コメントする

名前
URL
 
  絵文字