2015年11月01日

【ニュース】終末期治療を患者と話し合う医師に米公的医療保険が報酬支払いへ


反射的に「直ちに日本でも!」と言う気はありません。


ただ米国で起こっていることやそこで議論されていることを知り、「では、日本はどうするべきか」を考えることは必要なのではないでしょうか。

終末期治療を患者と話し合う医師に米公的医療保険が報酬支払いへ - WSJ
米国政府は、終末期にどのような治療を受けたいかを患者と話し合う医師に対して診療報酬を支払うことを決めた。この制度は6年前にも提案されたが共和党が反対し、2010年成立の医療保険制度改革法(オバマケア)には盛り込まれなかったという経緯がある。

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終末期医療についての話し合いで医師に報酬を支払う制度は以前にも提案されたが、2009年、医療保険制度の見直しに反対していた共和党議員を中心に反対の声が上がった。医療の制限によってコスト削減を追求する「死の審査会」を生むことになるというのが反対の理由だった。この制度に関する条項は最終的に法案から削除された。

今回の規定は今年7月に提案されたが、以前のような反発は起きていない。2010年以降、終末期について患者と話し合う医師に報酬を支払うという仕組みは民主、共和両党から支持され、ホスピスや医師団体からの支援も得た。一部の民間保険会社は既にこうした話し合いについて医師への報酬の支払いを始めており、メディケイド(低所得者向けの公的医療保険制度)も一部の州で支払いを行っている。
「報酬の支払い」が唯一の解決策でないのは、明らかです。それこそ、「万能薬」ではないというか。患者と医師がきちんと話し合うことの大切さが広く理解され、そうした機会がきちんと設けられるような土壌があってこそ、意味を持つことでしょう。

周知のように、日本でも後期高齢者医療制度が創設される頃に類似の仕組みが提案されましたが、あっさり立ち消えになりました。尊厳死などについてもそうです が、まだ議論や世間の認識が熟していないのは事実です。ただそんなことを言っていては、いつまでも話は前に進みません。

終末期にどのような治療を受けたいか、患者と医師が話し合うことに賛成の人は多いはず(というか、「反対」という人はほとんどいないと信じています)。診療報酬以外に良いアイデアがあるのなら、どんどん提案していただきたいものです。

p-4195264 at 19:25│Comments(0)TrackBack(0)ニュース記事 

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