2015年09月08日

【ネット記事】あと5年で死ぬとしたら、あなたは何をしますか?


とても一般的というか普遍的なタイトルですが、記事の中身は幻冬舎新書「幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと」の紹介です。


元は新刊JPの記事ですが、こちらはあまり話題になっておらず、ニコニコニュースに転載されてから多くのコメントやツイートを集めています。この辺も、ネットにはありがちな現象ですね。

あと5年で死ぬとしたら、あなたは何をしますか? | ニコニコニュース 
『幸せな死のために一刻も早くあなたにお伝えしたいこと』(中山裕次郎/著、幻冬舎/刊)は、多くの患者の死を見てきた外科医である著者が、死を通して人生について語った本です。

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多くの人が、死の間際に「やり残したこと」を後悔するといいます。まだ準備ができていないから、時期尚早だから、周りの目が気になるから、こういった理由で本当は自分がやりたかったこと、夢だったことをやれないまま、ある日突然死の予告をされるというケースは珍しくありません。一つも後悔のないまま死を迎えるのは難しいかもしれませんが、やりたいことを先延ばしにしているうちに、死があなたを迎えにくるのです。

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死は恐ろしいものですが、同時に生きている自分の心からの本音を探りだすきっかけにもなります。誰にも等しく、突然訪れる死という終わりについて考えることで、これからの人生で成し遂げたいことが見えてくるかもしれません。本書は200ページほどの新書で、数時間もあれば読めてしまいますが、書かれている内容は文字通り「死ぬまで」心に残るものとなっています。
8日の夕方現在、600件を超えるコメントが寄せられています。ざっと読むだけでも、「いろんな考え方、視点の人がいるもんだな」と興味深いです。エッチなネタを書く人が少なくないのは、若くて死を真剣にとらえていない・とらえたくない人が多いせいかもしれませんね。

「あと5年」というのは、「あと1年」「あと1週間」といった期間を仮定するのとはかなり違った印象があります。よほど高齢の人を除き、多くの人にとって実際5年後に死ぬとしたら「早すぎる死」ということになるでしょうが、随分先のことに思えてしまうから不思議です(ちなみに2015年の5年後というと東京五輪が開催される年です)。

いつも死を意識するというのは無理な話でしょうが、時々こんなことを考えてみるのは、大いに意義のあることと考えます。できれば家族など周囲の人と語り合ってみたいものです。自分について相手について、認識を深めるいいきっかけになるのではないでしょうか。

なお、記事の題材である「幸せな死のために・・・」は今年3月出版。Amazonでは50件を超えるレビューがあり、その大半が星を5つ付けています。「よく一緒に購入されている商品」には、同じ幻冬舎出版の篠田桃紅著「一〇三歳になってわかったこと」が。

医療者や長寿の人(とりわけ百寿者)が死や命について語る本は、これからもちょくちょく名著・ベストセラーを生むことでしょう。


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