2015年02月13日

【ニュース】カナダ最高裁、安楽死を条件付きで容認


安楽死をめぐっては大きな動きです。



カナダ連邦最高裁判所は6日、医師の手助けによる安楽死を限定的に認める判決を出した。共同通信が報じた。訴訟は、2009年に筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された女性が起こしたもので、その女性は12年に亡くなっているが、別の難病にかかり、スイスで安楽死をした女性の遺族が原告として加わっていた。2人とも神経が侵され、治療法がなく、耐え難い苦痛を強いられる病だったという。

日本で安楽死が認められるのははるか先だろうな、と思っていましたけど、こうした海外の流れに刺激されて、案外早まるかもしれません。どちらにしろ、議論するのに早すぎるということはないはずです。

議論のポイントは、認めるのか認めないのかではなく、どういう条件や手続きのもとに安楽死を合法化するのが良いのか、ということです。最初はきわめて限定的、厳格な条件の下で合法化し、運用状況を見ながら少しずつ範囲を広げていく、というのが良いのではないでしょうか。いずれにしろ、「どんな条件であっても安楽死はダメだ!」というのでは議論にならないので、いわゆる反対派の人たちも「こういう条件なら呑める」というのを真剣に考えていただきたく。

さてカナダの件については、どのような内容で法制化されるのか、州によって取り組みに違いが出るのか、といったことが日本人としては気になるところです。それとカナダの動きがお隣のアメリカの諸州に波及するのかどうか、さらにはイギリスやオーストラリアなどはどうか、といったところも気になります。

上記で触れられている共同通信の記事はこちら。

カナダ、医師の手助けによる安楽死容認 連邦最高裁判決  :日本経済新聞

また朝日新聞もこの件を独自に伝えています。現地(といってもニューヨーク)のメディアの情報を切り貼りしている面も多分にあるのでしょうけど。

カナダ最高裁、安楽死認める判決 効力発生は12カ月後:朝日新聞デジタル

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p-4195264 at 03:31│Comments(0)TrackBack(0)ニュース記事 

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