2014年08月07日
【ネット記事】ニューヨークやロンドンではお墓が高騰
地価が跳ね上がって庶民の手に届かなくなる、というのは日本では随分昔のようなことに思えますが。
不動産バブルはあの世まで追いかけてくるようだ。ニューヨークやロンドンでは人口増加で墓地に回す土地が足りなくなり、死後も地価高騰に悩まされることになる。火葬の習慣がありお墓が場所を取らないアジアでも、墓所は不足している。ニューヨーク州の免許を持つ葬儀ディレクターのエーミー・カニンガム氏は、「結局のところ、お墓もある種の不動産だ。値段はたいていの人の予算圏外まで上がっている」と話した。
香港などではすでにこうした話題が出始めていますが、高齢化→多死化が進めば、アジア各国の大都市圏でもこうした現象が起こるのは必定です。その頃には貧富の格差も拡大しているでしょうから、「あの世も格差社会」なんて言われたりするかもしれません。
記事では、伝統的に土葬が主流だった英米でも火葬の割合が増えていることを指摘しています。そのほかに、さまざまな葬法の模索も。
こうしたお墓不足を背景に、建築家や都市計画担当者は南シナ海の浮かぶ霊園から宇宙葬に至るまで、新たな葬送の方法を立案しようとしている。ロンドンでは2007年にとうとう、75年以上たったお墓は掘り返して再利用してよいという法律までできた。
こうした土地不足、お墓の値段の高騰も、別の形の葬送に転換するのを促す要因となりそうです。